足跡(模型)17・零戦21型……

ホシノ模型で、紅の豚のサボイアS.21Fを目にした折、隣にあったから一緒に買ってしまったハセガワの1/48スケール。「永遠の0」も話題になっていたから良いかもしれないと思ったのだが、慣れない物に手を出すものではなかったかもしれない。
 ちなみに、タイトルは「零戦21型」としたが、模型の説明書には「三菱 A6M2b 零式艦上戦闘機21型」とあった。

サラリーマンをやっていた2013年11月に作ったのだが、ただ指定色を塗っただけの機体はまったくつまらない姿だった。スジ彫りをしてスミ入れなどをするのかもしれないが、飛行機はまったく無知だったから仕方ない。気に入らないままほったらかしてあったのを、筆塗りにチャレンジし始めた頃に汚してみた。写真の日付けは2016年6月23日となっている。

出撃前は常に整備されているのだから、実際にはこんな汚れ方をした機体は皆無だろう。
 ちなみに、昭和12年(1937年)10月5日に艦上戦闘機の計画要請を受け、昭和14年4月にテスト飛行が行われた1号機のプロペラは2翅(はね)だったと。エンジンなどの改修と合わせて、3翅になったそうだ。Fokker Dr.Ⅰも2翅だったが、時代による進歩なのだろう。現在の戦闘機にはプロペラはない。

零戦は1945年の終戦までに、三菱と中島飛行機(現・富士重工業SUBARU)によって約10,000機が生産されたと。
 ちなみに、なぜ「0(ゼロ)」戦なのかと思ったら、当時の軍用機の名称には採用年次の「皇紀」の下2桁を冠することが規定だったと。従って、零戦が採用された昭和15年(1940年)は神武天皇即位紀元が2600年にあたるので、その下2桁の「00」から「零式」とされたとのこと。勉強してしまった。

飛行機には、車には使われない色があることを学んだ。グリーンぽい「コックピット色」や、左右主脚が格納される主翼下部の「青竹色」なんて塗料が必要だった。ほんのわずかしか使っていないから、瓶はまだある。
 同時に、主翼端は折りたたんだ状態も選べ、折りたたみ部のディテール用にエッチングパーツが付属しているタミヤの「三菱 零式艦上戦闘機二二型/二二型甲」なるものも購入したが、未だ押し入れの中にある。零戦は1機で飽きてしまったようだ。
 零戦以外にも数機、押し入れの「肥やし」となっている飛行機がある。手がけるには勉強しなければならないので躊躇して久しいが、なんとかしなければ……しかし、下手でも試行錯誤で取り組んでいた頃が懐かしい。

今日の「My First JUGEM」は……『冬の花・ロウバイ(蝋梅)……』