足跡(模型)16.サボイアS.21F……

スタジオジブリ作品「紅の豚」が上映されたのは1992年だったらしい。もちろん映画館などへは行かないが、テレビで放送された折に観たことがあったから少しは知っていた。
 ある日、行きつけの星野模型で見かけたので買ってしまった。タミヤ、ハセガワ、アオシマなどの模型メーカーは知っていたが「ファインモールド」なる会社名は初めてお目にかかった。1/48スケールの紅い戦闘艇……2013年10月制作

初めての飛行機だが、主人公ポルコ・ロッソと、フィオ・ピッコロの人形を塗ってみたかったのが一番の目的だったかも知れない。人形を塗るのは初めてだったから勝手がわからず難儀したが、実物は小さいから肉眼では誤魔化しが利いてくれてありがたい。
 ちなみに、同機サボイア「S.21F」は後期型であり、前期型「S.21」がライバルであるカーチスに撃墜されて大破した後、ピッコロ社の設計主任・フィオによって改修された機体。後期型に「F」が付けられたのはフィオのイニシャルとされている。
 ちなみに、改修後にフィオの簡易座席が追加されるが、従来2挺だった7.92mm機銃は1挺に減らされる。勿論アニメの中でのことだが、燃料タンクと機銃に挟まれ、頭上にはエンジンなんて位置に座る覚悟は私にはない。
 蛇足ながら人形はもう一体、ヒロイン、ジーナの立像があったが見当たらなくなってしまった。写真も撮っていなかったらしい。

燃料タンクも塗ったのに、機体を被せるとまったく見えない。無駄なことは車を作っても同じだが、そこにある、ってことが肝心だ。

この機体のモデルは、宮崎駿氏が幼少の頃に見た飛行艇マッキ M.33の写真らしい。1900年代初頭に水上機の速度を競うシュナイダー・トロフィー・レースの専用機として制作されたと。

こんなにピカピカで良いのだろうかと思いつつ、(とことん光らせてはいないが)車と同じような作りになってしまった。

「画像は常識の範囲でご自由にお使いください」とあったので、スタジオジブリのHPからお借りしたが、汚れておらずけっこうピカピカだ。私の模型もおかしくはないのかもしれない……

今日の「My First JUGEM」は……『みなさん我慢強い……』