足跡(寺社)121・矢口氷川神社……2020.1.14

東急多摩川線の南西側を歩いてみようと出かけた2020年1月14日のこと……

新田神社の目と鼻の先のこんな道を行くと……

玉垣に囲まれた氷川児童遊園の片隅に、それらしきが目に入る。

氷川神社」(大田区矢口1-27-7)……参道は真東に向いている。訪問時にはまったく気付いていなかったが、昨日載せた新田神社と縁が深い神社だった。社号碑脇の木は楠(クスノキ)で区の指定保存樹。

参道口左に文政3年(1820年)奉納の古い水盤はあるが、現在は使われていないようだ。
 他所と区別するためにタイトルは矢口氷川神社としたのだが、こちらは大田区内に鎮座する唯一の氷川神社らしい。大半が児童遊園なのだが、誰も遊んでいなかった。監視員らしき方がベンチで休んでいたが、12時40分だったから昼休み休憩だ。散歩の私は昼休みはない。

参拝する方の姿は伺えませんが、掃除が行き届いていた。矢口村の氏神様として近隣の方々のご助力があるはず。規模は新田神社とは違うが、大切に守られてきたことだろう。

氷川神社社殿」……創建年代や御由緒については不詳だが、祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。社務所はないので、おそらく新田神社が兼務されているのだろう。
 新田神社と同じく、空襲によって焼失した氷川神社社殿は昭和33年(1958年)に再建されたもの。狛犬嘉永2年(1849年)の奉納だが、石造りだから焼失を免れたのだろう。

社殿前の赤い幟は「多摩川七福神」だったが、担っている「大黒天」は社殿内におられるのだろう。お姿は拝見できなかった。老朽化したとされる神輿庫があったのは、どのあたりだろうか。

社殿右には柵に囲まれた稲荷社……石碑には「稲荷社鎮座記念」とある。昭和47年(1972年)に鎮座。

扁額には「三社稲荷」とあるが、由緒は分からない。近隣に祀られていたお稲荷様がここに遷座したのかもしれない。

鉄格子の隙間からパチリ……おそらく、正月や例大祭にしか近づけないのだろう。

社殿前から鳥居へ向かって引き返したが、静かな村の鎮守だった。

今日の「My First JUGEM」は……『梅雨の前触れ……』