「突き出し」とも呼ぶことのある、この「お通し」って何なの?
お客さんを席に「お通しする」って意味や、注文を間違いなく調理場に「通しました」って語源があるらしいけど、一般的には入店してお酒を頼み、注文した最初の料理が出てくるまでの「つまみ」ってところでしょう。そう考えると、もともとは「心遣い」から生まれたのかもしれませんが、席料代わりにおざなりなお通しを出す店も少なくありません。
蛇足ながら「おざなり」ってのは、宴会の席(御座敷)などで形ばかりを取り繕った言動を指すらしい。
そんな気持ちのこもらないお通しを出す店もあれば、手をかけたお通しでお客さんを喜ばす店もある。代表的な居酒屋5グループ10店舗でお通しを断れるかどうか調査したところ、対応が半々だったとの記事を目にした記憶がある。おかわりしたくなるような美味しいお通しを提供し、正々堂々とお代を頂戴すれば良い。お通しを「席料」と考えるなら、それをとるに相応しい店であってほしい。特にコロナ禍にあっては……
そうだ、串揚げ屋で登場するキャベツをちぎった「お通し」は止めてくれないかな~
毎日、お客さんの顔を思い浮かべながら仕込みをする「函館IZAKAYA ながまる」さんの「お通し」……
イクラが乗ってないから、この日は2貫……小肌のやさしい締め具合が私向き。
鰻肝もいいけど、魚の汁物は冬にはあったまる。
生牡蠣が食べられる季節になりました。ポン酢も主が作ります。
河豚皮は柔らかだった。鮪は醤油をかけて漬にした私。
「男は黙って明太子!!!」みたいな日もあれば……
タラコに削り昆布……いずれにしても、日々変わるお通しも楽しい「函館IZAKAYA ながまる」さんです。