足跡(寺社)38・八景天祖神社……2019.01.10

大森貝塚の碑を皮切りに「成田山圓能寺」「日枝神社」を散策し、しばし大森駅前の喫茶店で休憩してから池上通りを南下した2019年1月10日のこと。

通り沿いの商店街……まいばすけっともあったが、下町っぽさが好きだ。

ちょっと進んで左を見たらこんな風情……

興味があるから下りてみた「山王小路飲食店街」……スナック、Bar、小料理……古き良き時代を彷彿とさせる飲み屋さん街。「和風スナック久美」っていうのは、割烹着を着たおかあさんがやってるスナックかもしれないが、こういう場所の馴染になったら「はしご酒」で大変だ。毎日午前様……財布がついていかないから遠くでよかった。

大森駅西口から池上通りの反対側に……

上りだけどいいか?と行ってみることに…… 山王=「山の王様」ではないようだが、起伏に富んでいるエリアだ。壁面に貼られた「馬込文士村散策のみち」は後で知ることになる。

「八景天祖神社」参道(大田区山王2-8-2)……当時はまだ元気だったが、細くて急な階段にちょっと尻込みした。結構古い石段なのだろう、凸凹していて危ない。

急な石段途中左手には境内社……お稲荷様だろう。灰皿の後ろにあるのは「八景碑」だそうだが、私が歩いて来た山王口あたりからの池上通りを「八景坂」と呼ぶらしく、昔昔は大森海岸はもちろんのこと遠くは房総まで一望できたとのこと。
 ちなみに、八景とは「笠島夜雨・鮫州晴嵐・大森暮雪・羽田帰帆・六郷夕照・大井落雁・袖浦秋月・池上晩鐘」を指すようだ。

ヨタヨタなんとか石段を登りきるとシンプルな境内……

けして大きくはないが丁寧に管理されている「社殿」……通称「神明山天祖神社」「八景天祖神社」といい、御祭神は「天照大御神」とのこと。
 享保年間(1716~1736年)の創建らしく、旧別当寺は「圓能寺」で、現在は「天祖諏訪神社」の兼務社となっている。(昨日載せた日枝神社と同じ)

社殿左に社務所とも思える建物があるが、赤い手すりがあるから神楽殿も兼ねているのか?

比較的新しい「手水盤」……当時はまだ奉納年月日など確認しなかった。

「夫婦椎(シイ)」と呼ばれ、樹齢約300年の御神木。写真上部に少し写っている注連縄(しめなわ)が示すように神聖な樹だ。置かれている石は「力石」だろう。私はさわらない。

まだ先が長いので退散しようと……

表参道の上まで行ったが「往き(行き)はよいよい、帰りは怖い」……踏み外したらあの世行き。「僕はまだ死ねません」ということで見回したら……

片隅に、やさしそうな迂回路を発見。

表参道を避けて、神社脇のこんな階段を下りてきたが、参道を使うより長かった。それでも無事がなによりだったし……

階段途中の壁面に「庚申塔」があり「青面金剛尊」のお姿を拝見できてラッキーだった。外の道を使わなかったらお目にかかれなかった。

転ばずに下山してきた。ほんの短い距離だけ池上通りとJR線路が隣り合わせになる。タイミングよくやってきたのは京浜東北だったのだろう。
約5年前のことだが、写真を見ると当時の記憶ははっきりよみがえってくる。直近のことはすぐに忘れるようになったのだが……

今日の「My First JUGEM」は……『目ざとい野鳥たち……』