目黒区の『庚申塔めぐりガイド』に記載されている庚申塔……2019年6月14日訪問時の写真
駒沢通りを目黒区総合庁舎に向かって下っていく坂道……私の少し後方に「けこぼ坂上」っていう東急バスの停留所があります。坂道の工事をくり返す中、赤土のかたまりが「こぼれて崩れやすかった」らしく、目黒の古い方言ではその状態を「けこぼ」と言ったそうです。
目黒区総合庁舎の東口門脇で、子どもたちが一礼……千代田生命の本社はいつまであったんだっけかな~
「けこぼ坂庚申塔」……
三猿の上に青面金剛が乗った、元禄8年(1695年)の庚申塔でした。大谷石の荘厳な祠に守られて、ずっと先まで残ることでしょう。
【おまけ】
目黒歴史資料館……
平成18年(2006年)3月に閉校となった「目黒区立第二中学校」の跡地……この屋外に道標が並んでいます。
長せん院道……中目黒4-9東角にあったそうなので、馬喰坂に置かれていたのでしょう。
右九品仏道……側面は結構削れちゃっていますが、右面に大成院、背面には南無阿弥陀仏の文字がみられ、富士講に関係した道標と呼ばれているそうです。元のありかは自由が丘3丁目付近とのこと。
田道橋道標……前面が不動池上、右面・北 三田村東 目黒駅、左面・役場世田ケ谷となっており、大正4年(1915年)京都でおこなわれた大正天皇の即位式を記念して、目黒の在郷軍人会が建立したものだって。
道標ばかりで純粋な庚申塔はなかったのですが、唯一青面金剛が描かれ、庚申塔と道標を兼ねた石塔。寛政11年(1799年)造立。
北・ほりの内・あわしま……ちなみに「南・ゆうてん寺・目くろ」「西・せたケ谷][東・江戸・あさふ」でした。
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