上目黒天祖神社庚申塔

目黒区の『庚申塔めぐりガイド』に記載されている庚申塔……ガイドの表記は、単に「天祖神社」だけど、紛らわしいので「上目黒天祖神社」としました。

f:id:kazenosanpo:20210905152503j:plain駒沢通りを歩いて、祐天寺の近く(上目黒2-32-15)……鳥居から境内への参道は、トラックの駐車場になってしまっていたのが残念。

f:id:kazenosanpo:20210905152521j:plain上目黒天祖神社……古くから伊勢森と言うこの地に鎮座してきた神社で、天照大神を祭神として祀っています。創建の年代は不明だけど、境内には樹齢数百年と推定される老樹の存在から古い時代の創建と考えられています。神社左奥には「伊勢脇公園」があり、「伊勢」の名を残しています。

f:id:kazenosanpo:20210905152539j:plain現在の社殿は昭和8年(1933年)5月に新築されたもので、本殿右の御輿蔵には立派な御輿を覗くことができます。(今日は載せないけど)

f:id:kazenosanpo:20210905152556j:plain樹齢数百年の大イチョウの脇に手水舎があるんだけど、一枚岩を削ったのでしょう手水石は良き姿でした。でもって、庚申塔はその奥ですよ~

f:id:kazenosanpo:20210905152616j:plainめぐろガイドが言う所の「天祖神社庚申塔」……駒形で合掌六臂(がっしょうろっぴ)の青面金剛を彫った2基の庚申塔が堂宇に保護されています。

f:id:kazenosanpo:20210905152631j:plain右側の庚申塔享保元年(1716年)の建立で、道標を兼ねた庚申塔としては区内最古。右側面に『是より末町さき四辻、大道九品仏道、右せたかい道、左へふとう道』と刻まれているそうです。(痛んでいたし、撮りきれませんでした。)「大道九品仏道」は碑文谷を通って九品仏(浄真寺)へ。さらに先は二子の渡しということになります。「右せたかい道」ってのは、蛇崩あたりを抜けて大山道へ。「左へふとう道」は、「左 不動道」で目黒不動を指しているのでしょう。「埠頭」じゃないよね~ いずれにしても、現在の駒沢通りに建っていたのでしょうし、江戸時代の人々の道しるべとなっていました。
左側の庚申塔は宝永5年(1708年)の建立で、「奉待庚申青面金剛」の銘と、下方に講中9人の名が彫られています。……と言うことで、これでおしまい。

今日の「My First JUGEM」は……『オリ・パラは終わったが……』