拡大延長するけれど

 緊急事態を13都府県に拡大し、まん延防止は16道県とする政府。期限は9月12日とするが選挙対策だろう。
 目につく対策と言えば、百貨店や商業施設の食料品売り場などの入場制限ぐらいで投げやり。かつて行った大規模商業施設の休業やイベントの中止要請まで踏み込む必要はないのか。出勤者数の7割を減らすために「休暇取得の促進」なんて対策に盛り込んだが、働く側にとっては無理な相談であり「対策」などとは呼べない。
 菅首相は、8月末には全国民のうちワクチンを2回接種した人の割合が半数近くなり、9月末には6割近くに達すると強調する。ワクチン頼みであり、その間の感染抑制には打つ手も関心もないということらしい。
 大阪府において医療崩壊を起こし、自衛隊を含めて府外から医療従事者らを招集した経験は何処へ行ったのか。早急にホテルなど宿泊療養施設を確保されたし。体育館等、野戦病院的な施設も増やされたし。最悪の事態を想定せず、ワクチン接種頼みで放置し、オリンピックに国民の目を向けようとした国や都のリーダーたちの責任を改めて感じてほしい。
 今日も、大阪府のコロナ感染者は初の2000人超。兵庫県でも1088人と、初の1000人超え。各地で日々更新する新規感染者数からは、感染のピークがいつになるのかは見当が付かない。ゴールの見えない辛いマラソンはいつまで続くのか。
 国民が我慢している中、『自公幹部5人、料理店で会談』……自民党二階幹事長、公明党石井幹事長ら5人が日本料理店に集まったと。「不要不急の会合ではなく、2幹2国は与党にとっては大事な会議だ」なんて、ふざけるな! 「黙食だから、食べながらしゃべることはない」「広い個室で換気もよくした」と、5人以上の会食自粛を求めている政府の人間が言うことか。「大事な会議なら食事なくてもいいだろう!」と思うのだが、「会食でなく打合せ」だとのたまう。飲食店にとっては、利用してもらって「ありがたい」話だが、二人以上は断らなくてはいけないのではなかったか。政治家が5人OKなんだから、同店は一般人も5人での会食はさせてくれるということか……まぁ、こんなことをやっているから、いつまでたっても新規感染者は減らない。

f:id:kazenosanpo:20210818152219j:plain 繰返される延長のおかげで、お店はまた営業の貼り紙を替える事になる。「徹底宣言」や「点検済」な何のためだったのか……

今日の「My First JUGEM」は……『宝幢院(後編)』