まん防だけでは止まらない……

沖縄など3県への「まん延防止等重点措置」が適用されたが、自治体の判断で制限は異なる。広島県山口県酒類提供停止に踏み込んだが、沖縄県の判断は認証店に限って午後8時まで酒の提供を認めるとされる。沖縄県は「(経済界から)酒類の提供ができないのは厳しい」との声を受けての判断のようだ。
酒でなく、喫茶店でコーヒーを飲みながらの歓談も感染リスクは高いのだから「お酒を悪者」にしなくても良いとは思う。ただ「マスク会食」の言葉は聞かれなくなり、冬場の今はドアなど締め切り状態で室内換気は充分行われていない。認証店とは言っても、感染力の強いオミクロン株を前にしてはアクリル板の効果はないと思わなければならないなか、マスク・手洗いはもちろんのこと、初心に戻り人と人との接触を最低限にすることこそが感染拡大を阻止する唯一の方法と考える。
昨日7日時点、沖縄県内の医療機関で欠勤している医療従事者は、さらに増えて313人になった。第6波の医療逼迫は、従事者不足から先に起こるかもしれない。さらに、医療のみならず消防士や警察官が不足する事態も予想される。沖縄県の昨日7日の新規感染者は1,414人。さまざまな社会活動がマヒする危険と直面している。

先日の日記で指摘したが、大阪府は、府民が宿泊施設に安く泊まることができる「大阪いらっしゃいキャンペーン」を中止するようだ。人の移動と接触を避けることが当面 一番の対策だろうから当然だが、大阪府の昨日の新規感染者は676人で1週間前の8倍以上。他府県においても新規感染者は増え続けているのに、動きの鈍さに落胆する。

特に理解に苦しむのが東京都の対応だ。飲食店での人数制限協力以外にはあまり打ち出して来ない。昨日も書いたが、東京都の6日時点は「入院者数」484人、「宿泊療養」357人、「自宅療養」311人、「入院・療養等調整中」675人だったが、昨日7日時点では「入院者数」554人、「宿泊療養」533人、「自宅療養」560人、「入院・療養等調整中」1,001人。
前日比では、入院者数「+70」人、宿泊療養「+176」人、自宅療養「+249」人、入院・療養等調整中「+326」人となっており、入院者数の増え方は少ない。
入院は必要ないとされる方々かもしれないが、自宅と調整中の方1,561人が気がかりだ。昨日発表の新規感染者は922人であり、今日も確実に増えるだろう。日ごとに「入院・療養等調整中」が増え続け、保健所がパンクする。それ以前に感染によって欠勤する職員が多数になり、職場崩壊を起こすかもしれない。

もう一つ気がかりなのが水際対策。1月7日の厚生労働省の発表では、空港検疫で新たに174人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと。この174は検疫で1日に発表される感染者としては過去最多だと。また、174人のうちアメリカに滞在歴があった人が最多の93人で、さらに18人は到着した時点で発熱や喉の痛みがあったとされる。
機内での濃厚接触者はすり抜けず厳密に管理されているも不安だが、不思議に思うのは出国体制。飛行機に登場するに際してのPCR検査証明書は不要なのだろうか。到着時点で症状があるということは、出国時にはすでに陽性だっただろう。わざわざウイルスを飛行機で運ばなくても良さそうなものだが、米国との対応は共有されていないのかもしれない。2プラス2の日米連携以前に、ウイルスを持ち込ませない体制強化に努めてもらいたい。

f:id:kazenosanpo:20220108133738j:plain今朝8時50分……幸いにも、昨日中にほとんどの雪が融けた。この雪もあと数時間の命。天気が良いと出かけたくなるが、自粛が安全だろう。「三密」や「不要不急の外出」なる言葉もすっかり聞こえないが、手洗いと消毒をして初心に戻りましょう。

気まぐれなページMkⅡ」は『干し柿も食べる鳥たち……』