タミヤの1/24スケールで、1971年のモンテカルロラリーでは1,2,3位を独占したフランスのスポーツカー・アルピーヌ・ルノーA110。直列4気筒1600ccエンジンもどきも付いていたから買っておいたのだが「そうだ、汚してみよう」と初めて汚しにチャレンジしたので、仕上がりは別として思い入れのある1台。
一応、普通に作って……
お尻の方に泥跳ねを作ってみようとやってみた。後で書くテクスチャーペイントに含まれていた粒子を活用しようと、粒子が抜けるぐらい目の粗い「ぼかし網」に塗料を置き、筆ではなく歯ブラシでこすり落としてみた。窓の透明パーツを付ける以前にやったみたいだが、なぜだろう。先に付けておかないと、接着時にさわって折角の粒々を落としてしまう可能性があるのに。おそらく、早くやってみたかったのだろう。
ホシノ模型の棚に見慣れぬ瓶を見つけた時「これ何するの」と尋ねると「情景作品の土の表現に使う」とのことを思い出し、使ってみようとてタミヤの「情景テクスチャーペイント(土ダークアース)」買ってシャーシ下面で試してみた。水性塗料だがペースト状だから、しつこくまとわり過ぎた。乾くとカチカチになり始末に負えない。一発勝負でやろうとした私がバカだった。仕方なく金属ブラシを買ってきてゴシゴシ削り取ったから、こんな情けない風情になってしまった。まぁ、置いたら絶対に見えないから良いのだが……
タイヤも写っているということは、タイヤの溝も少しは埋めたかもしれない。
他に製作途中の写真はないのだが、これだけあった。ドアノブを塗り忘れていたらしい。
前作Ninjaのカウルにクリアーを吹くなど最終作業の合間をみて、2015年5月18日に切りだし始めたアルピーヌ・ルノーであり、同車の制作後半にはウィリアムズ・ルノー FW14Bも並行して行っていたようだから忘れ物があってもうなずける。
完成したのは2015年8月9日……慣れないことがあっただろうが、約3ヶ月も要したらしい。
3月末に退職したから、2015年4月以降はよくホシノ模型店を訪問していた時期だし、同年はあまり飲めないと言う星野さんを誘って寿司屋で2回、模型談義をした。
翌年に体調を崩された星野さんとの「また飲みましょう」の約束は果たされないまま、2016年8月に他界された。何も知らない私に基礎を教えて下さった氏には今でも感謝している。「飲めないんですよ」と言いながら芋焼酎のロックをお代わりしていた笑顔を忘れない。
師匠から頂戴したベースに乗せて撮り直し。
1/24スケールの模型は全長163mm、全幅65mmと、とても小さい。
汚し過ぎたと思っているが、走行中の実車を見たことがないので、これでいいのだと言い聞かせた。師匠も「汚しは大胆に」と言っていた。
【附けたり】
萩中神社や移転した浄土真宗本願寺派の数か寺がある大田区萩中地区を歩いた2021年4月10日に撮った一枚。実車のFRP製ボディの美しい質感は、私のような素人模型では表現できない。
今日の「My First JUGEM」は……『着々と色付くアジサイ……』