足跡(寺社)18・田園調布八幡神社・2018.9.8……

丸子川沿いの世田谷区に位置する善養密寺⇒伝乗寺⇒宇佐神社からさらに川下に向かった2018年9月8日のこと……

丸子川に架かる「庵谷橋(いおりやばし)」を過ぎると「田園調布八幡神社」の一之鳥居が存在感を現す。この先に照善寺もあり、この辺りに庵があった昔が連想される。(大田区田園調布5-30-16)

石段があるから高台に鎮座していることが分かる。
 すぐそばの多摩川には「篭谷戸(ろうやと)」と呼ばれる入江があり、物資を積んだ舟が盛んに出入りしていた。また、村の高台部分に東から西へ走る鎌倉街道が篭谷戸の港に接続していたため、要衝(ようしょう)の地として、この一帯には多くの鎌倉武士が駐屯していたと。船の出入りを監視できるこの場所に、鎌倉武士が八幡神社を勧請したのだろう。

二之鳥居……あとちょっと

「社殿」と右側に「稲荷社」……
 八幡神社の創建は、鎌倉時代の建長年間(1249年~1256年)のようだが、天正18年(1590年)小田原北条氏が滅亡すると、八王子城主・北条氏照の旧臣・落合某が当地に庵を結び主家の冥福を祈ったと。(「庵谷橋」はそこからきているのかもしれない。)  さらに、寛永年間(1624~1644年)に落合某の孫らによりこの地に新たな社殿が創建され、ご神体が祀られたそうだ。祭神は誉田別之命(ほむたわけのみこと)とされているが、御神体八幡大菩薩かもしれない。

社務所」はきれいだが無人……「雪ヶ谷八幡神社」が本務社となっている。「道々橋八幡神社」「石川神社」も雪ヶ谷が兼務している。

不思議な手水舎……

近付くと自動で水が出た……センサーを探したが見当たらなかった。

臭いというカメムシを踏まないように、村の鎮守を後にした私だった。
【附けたり】同社の本務社と兼務社

本務社の「雪谷八幡神社」(大田区東雪ヶ谷2-25-1)……2020年1月30日訪問

さすがに規模は段違いだ。創建は永禄年中(1558年から1569年)

「道々橋八幡神社」(大田区久が原1-7-9)……2020年2月1日訪問
正保年間(1644~1648年)に創建

「石川神社」(大田区石川町1-19-1)……最終訪問日2023年1月28日
道々橋八幡と同時期の正保年間(1644年~1648年)創建。「歯痛を患うとき祈りて、験を得る」と伝えられるようだから、近いうちに訪問してみようかしら……
しかし、よく歩いたものだと我ながら感心する。

今日の「My First JUGEM」は……『ちょっと残念だが……』