足跡(寺社)16・伝乗寺(傳乗寺)・2018.9.8……

丸子川沿いを歩こうと出かけた2018年9月8日のこと……日記帳をひも解くと、当日は喫茶店に行ったもののブレンドしか飲まなかったようだ。よくお腹が空かなかったと感心する。

第一目的地「善養密寺」を後にして、丸子川に沿ってクネクネと東に向かい、東京都市大学 世田谷キャンパス前を通過……

八幡橋から北側の住宅街へ入ると、風情を感じる山門と五重塔が目を引く。よく見ると仁王像がにらみを利かしていた。(世田谷区尾山台2-10-3)
 江戸後期に作られた薬医門を昭和42年(1967年)から43年(1978年)にかけて仁王門に改造したらしい。仁王門も五重塔も住宅街に溶け込んだようで違和感はない。

平成7(2005)年に建てられたという五重塔……空が青かったらな~

伝乗寺本堂……松高山法生院と号す浄土宗寺院。南無阿弥陀仏

享和2年(1802年)「さいの神」の火が燃え移って伽藍を焼失したそうだから、川向こうにある泉沢寺(現在の川崎市中原区)の末寺として住誉良公和尚が創建したという程度で、創建年代などは不明らしい。火災後の再建は、庫裡が同年で、本堂は文化4年(1807年)と早かった。
※「さいの神」とは、小正月の伝統行事で、アレ=竹や木の骨組みにワラを積みあげて縄で縛り、注連縄や松飾りなどを燃やす火祭りのこと。私は「どんど焼き」と聞けばピンとくるが、全国各地で呼び方が違い、福島・新潟・富山あたりではサイノカミと呼ぶらしい。地元では見たことがないが、書き初めを燃やして高く舞いあがると字が上手になるそうだ。この歳になってからでは手遅れだろうが……いやいや、火事になると大変だから止めよう。

南に面した仁王門から入って、東に向いたこの門から出てきた私だった。
 この位置から右方向・北に向かって上り坂「寮の坂」になっている。伝乗寺の僧侶の寮があったらしいが、戒律を習学する寺院だったのだろうか。寮の坂の麓に宇佐神社があるが、次回……

今日の「My First JUGEM」は……『神輿が行った……』