お近づきになった模型店・シゴーニュさんのブログを見て、行ってみようと思っていた善養寺方面の丸子川沿いを歩いた2018年9月8日のこと……今思えば、川沿い歩きはこの日が始まりだったかも知れない。
上野毛通りを背中から風に押されて小走りに下り、丸子川に架かる稲荷橋から下流について行くと、シゴーニュさんも撮っていた五差路の角にある丸美屋。数回は通ったが、いつも閉まっている。今はどうなっているのかしら?
(途中は省略して)丸美屋から770m程に……
善養寺の参道となる丸子川にかかる朱色の「大日橋」がある。
玉川霊場卅二(32)番……都内にある玉川八十八ヶ所霊場は大方歩いたから、今なら真言宗寺院だとすぐわかる。同寺訪問がきっかけで寺社巡りをするようになったと言っても過言ではないだろう。
ちなみに、中国や朝鮮半島では、お墓の守護、あるいは霊を鎮魂するために羊の石像が置かれるらしい。
客殿側に金の守護神……
向かい合うように銀の守護神……守備隊長と副長といったところだろう。
山門前も怪しげ……「獬豸(かいち)」という中国の神獣らしいが、狛犬の起源かもしれない。いずれにしても、ちょっと怪しげな雰囲気は密教からのものだろう。
「赤い山門」は、野毛で一番古い建造物らしい。真言宗智山派 総本山智積院と同じ「桔梗紋」があしらわれている。
本堂脇に福を招く「布袋尊」……お腹の出っ張りがちょっと足りない。
奈良の唐招提寺金堂をモデルに造られたという「本堂」の扁額は「善養密寺」とある。フルネームは「影光山仏性院善養密寺」……祐栄阿闍梨(慶安五年1652年寂)によって開山されたが、元は深沢村にあったと。当地に移された時には、すぐ隣に鎮座する野毛六所神社の神輿を入れる神輿堂や閻魔堂があったと。(当日、六所神社は予定していたのに、すっかり忘れて見逃した。)
大日尊……本尊は大日如来坐像のようだから、似た像が本堂にお坐りなのかもしれない。
弘法大師様の供養塔……一千百年遠忌とは、1934年か。
善養寺中興400年慶讃記念として平成10年(1998年)に造られた梵鐘……重さは約1トンらしい。
天然記念物「大榧(かや)」……高さ約18m、幹周囲約6m。
「稚兒大師様」……知恵を授くとあった。
「神居古潭」……北海道石狩川を望む神の住む地からもってきた石なのだろう。水上交通に依存していたアイヌにとって、そうとうな深さのある石狩川は難所だったみたいだが、なんでここにあるのか?
境内の庭には所せましと石物が配置されていた。
大きなカエル……背中や足元にも子カエルたち。善養寺は石像のテーマパークみたいな寺院。
「たま坊」という愛らしいカッパ……多摩川の精らしい。水をかけてあげるんだろう、桶と柄杓がある。
こちらは多摩川の女神「たま妃」……
最終最後に見つけた「楽道」……らくな道? たのしい道? どちらでもいいが、私のための道です。
暑い暑いと失礼し、振り返った善養密寺だった。
その後も立ち寄らせていただいたが、次回は都南線の続きを歩く時だろう。
今日の「My First JUGEM」は……『昨日1つ 今日7つ……』