ひいらぎ庚申

目黒区の『庚申塔めぐりガイド』に記載されている庚申塔……2019年3月15日に訪問しました。

f:id:kazenosanpo:20210911142243j:plain山手通り「田道交差点」を目黒川方向に入り……

f:id:kazenosanpo:20210911142303j:plain「田道橋」の手前、ちょうどこの写真の右に写っている電信柱の脇に庚申塔があります。直進方面には「茶屋坂」があり、上って行きます。

f:id:kazenosanpo:20210911142353j:plain目黒区目黒2-3……前の道は「田道庚申通り」と呼ばれ、左に少し進むと「田道庚申塔」があります。

f:id:kazenosanpo:20210911142321j:plain写真を撮っている方がおいでだったので、とりあえず目黒川を一枚。桜はまだまだでした。

f:id:kazenosanpo:20210911142415j:plain赤い屋根の可愛いお堂……長い間半分埋もれた状態だったのを掘り起こしてお祀りしています。身を慎み、虫が抜け出せないようにと徹夜して過ごした庚申の日。徐々に、皆で飲食や歓談して過ごす楽しい集まりになっていったようですが、農作業の知識や技術の情報を交換する場でもあったようです。博打なんかはやらなかったのでしょうね。

f:id:kazenosanpo:20210911142430j:plain台座には三猿の姿が見受けられますが、上部は文字塔なのでしょう。安永4年(1775年)の造立らしいが、長いこと埋まっていたので読めません。「ひいらぎ庚申」は、別名「田道橋庚申塔」とも呼ばれるそうです。
道標を兼ねている庚申塔で、右面に「しんてら ゆふてん寺 道」、左面に「こんひら ふとう尊 道」と彫られているそうです。「しんてら」とは、宝暦11年(1761年)創建とされる馬喰坂上の浄土宗寺院・長泉院のことかしら。「ふとう尊」は言わずと知れた「目黒不動」。「こんひら」は現目黒通りの大鳥神社近くにあったとされる「金比羅宮」のことでしょう。「金毘羅坂」の名称だけは今も残っています。

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