2019年3月8日に訪問しました。JUGEMに「修験四恩寺」を書いたので、宗派つながりで簡単に楽天ブログを焼き直しです。
海照山普門院品川寺(ほんせんじ)……真言宗醍醐派の別格本山。大同年間(806~810年)の開創と伝えられる品川区で最も古いお寺です。品川区南品川3-5-17
銅造地蔵菩薩坐像……宝永五年(1708年)、江戸深川の僧、地蔵坊正元(じぞうぼうしょうげん)の発願により、座高2.75mの地蔵菩薩座像が鋳造・寄進された。ここ東海道をはじめ奥州街道・甲州街道・中山道・水戸街道・千葉街道と、江戸の六街道の入り口にそれぞれ地蔵尊を一体ずつ建立し、道行く人々の無事を守り、江戸御府内の疫病を払い、世の中を浄土にしようとすることが目的だったそうです。その「江戸六地蔵」の第1番がこちらです。ちなみに、深川・永代寺の第六番地蔵菩薩は廃仏毀釈で取り壊されてしまったと……5軀しか残っていないのね。
「江戸三十三観音霊場31番霊場」「東海三十三観音霊場21番札所」「東海七福神の毘沙門天」……東海七福神は全部訪問しました。
山門をくぐって右に……区天然記念物で樹齢600年以上の元気な大イチョウ。イチョウの足元には「釈迦如来」の種字(しゅじ)「バク(baku-)」が彫られた2mの自然石。「光明石」と称すそうで、江戸時代の民間信仰を代表する庚申塔とともに当時の繁栄を伝えています。
この日の空も青かった……秋に黄色い葉を見に行こうかしら?
品川寺本堂……本尊は、弘法大師空海上人が東日本を教え導いた時に、この地の領主・品河(しなかわ)氏に授けた「水月観音」。また「水月観音」を信仰した太田道灌は、持仏だった「聖観音」像をここに移し安置したと。
本堂扁額……こちらも歴史を感じます。
本堂左前方に……
神変大菩薩(えんの行者石造)
本堂正面……十三重塔の後方に鐘楼。コンパクトデジカメは画質が悪かった~
境内奥に「弁天堂」
2本の腕で琵琶を奏でる像ではなく、八臂に武器を携えた戦う女神でした。頭上に蛇を載いているかもしれません。よく見えないな~
いらっしゃいました……「弘法大師修行像」
鐘楼……明暦3年(1657年)9月18日、京都三条大西五郎左衛門尉藤原村長に命じて鋳造……周囲に徳川三将軍の号(東照宮・台徳院殿・台献院殿)と六観音(聖・千手・十一面・准胝・如意輪・馬頭)を陽刻しているそうです。立ち入り禁止で近づけなかったのですが、国指定重要美術品だから当然です。
※ 陽刻=文字や絵などを浮き上がらせて彫ること
1200年を超える歴史ある品川寺でした。
品川寺の北に「矢場靴店」……宿場町だった時代、楊弓(ようきゅう)の遊技場だった「矢場」から始まったのかしら? 旅人を遊ばせて、ついでに草鞋(わらじ)も売っていた、なんて私の勝手な推測ですが……
今日の「My First JUGEM」は……「修験四恩寺」(リンク)
久々に空は青いけど暑いな~ おちおち散歩には行かれない。