訪問調査で、たくさんの項目チェックを行い、判定基準を参考にして【認知症高齢者の日常生活自立度】「Ⅰ・Ⅱa・Ⅱb・Ⅲa・Ⅲb・Ⅳ・M」のランクが決められる。
【Ⅰ】は「何らかの認知症を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。」とのことなので、限りなく自立ということ。
【Ⅱ】は「日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多小見られても、誰かが注意していれば自立できる。」とされ、「Ⅱa」は家庭外、「Ⅱb」は家庭内でのことらしい、
「Ⅱaの判定基準」は、たびたび道に迷うとか、買い物や事務、金銭管理などそれまでできたことにミスが目立つ等
「Ⅱbの判定基準」は、服薬管理ができない、電話の対応や訪問者との対応などひとりで留守番ができない等と示されている。
母の日常生活自立度は「Ⅱa」と判定されているが、買い物や事務、金銭管理などは一人では無理だから当てはまる。ただ、服薬管理は全くできないし、知人以外の電話や訪問の対応は困難な現状から察すると「Ⅱb」でも良さそうだが、いずれにしても、「誰かの注意」があって自立できるということに間違いはない。
【Ⅲ】は「日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。」とある。
「Ⅲa」は日中で、「Ⅲb」は夜間だが、「判定基準」には、着替え、食事、排便・排尿が上手にできない・時間がかかる、やたらに物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声・奇声を上げる、火の不始末、不潔行為、性的異常行為等と示されている。
誰かの注意ではなく、母が介護を必要とする日はそう遠くないかもしれない。
【Ⅳ】は「常に介護を必要とする。」
【M】は「専門医療を必要とする。」
と続くが、その時期がいつ訪れるか分からないのが問題だ。その足音は着実に近づいているが……
トイレを使って最後に流さない母。頻繁に行くから、どれほど小が出ているのか分からないが、うっかりするとトイペが団子状態になって便器に浮いている。昼、トイペホルダーの上のボタンパネルの真上にA4に「水を流すこと」と大きく書いて貼っておいたのだが、整形クリニックからの帰宅後は役に立っていなかった。まぁ、詰まってトイレが使えなくならなければ日常生活に支障を来すようなことではないが……
昨日の夕食後も、服薬を含めて食堂の母の様子を度々見に行った。お茶を飲みたくてもまともにポットの操作が出来なかったりするので御用聞きを兼ねてだが、古いお金を前にして眺めていた。どこから出してきたのか不明だが、また「片付け」をしながら「お寂し病」と闘っていたのだろう。その時刻には、災いが後に訪れることなど予期できなかったので、しばし座って話し相手をしてあげた。銅色の汚れた1円玉が一つあったから、タバスコで綺麗にしてあげた。古い100円玉もいくつか見せられた。
写真は昭和37~41年の50円玉。この大きなのが発行されたのは昭和34~41年の8年間だったらしい。「今も使えるかしら」と言うから「使えるよ」と答えたが、自販機は無理とまでは言わなかった。余計なことまで言うと「なんで」と言うことになるから、言葉は少なめに……
今日の「My First JUGEM」は……『テレビも不機嫌な夜……』