昼に梯子……

一夜明けて、幸いにも連れ合いは朝から母に認知・認識されていたようだ。私が見つけられなかった湿布も、連れ合いは一発で見つけたようで「貼りました」とのこと。母の隠し場所を熟知している連れ合いは、やはりスゴイ。こんなことを書くと「何年やってると思ってますの」と叱られそうだが……
 和菓子でお茶を飲み「ちょっと休んで来る」と二階に上がった母だが、じきに下りてきて「お腹空いた」と言う。「何が良いですか」といくつか候補をあげ、母が指名した「焼きおにぎり」を冷凍庫から出していた。そんなものがあるとは全く知らない私だが、義母の要望に即対応するには便利だ。4~5日しか食事の世話をしていない私とは年季が違う連れ合いだが、年季が明けるまではまだまだ奉公が続くだろう。申し訳ないが……

昼近くなって、ブランチを用意していなかった私は雨の中をちょいと出かけることにした。お昼用に「焼きそば買ってこようか」と尋ねたら「ありがたいです」とのこと。タイ料理屋さんの焼きそばは偶にテイクアウトしている。本来は海老だが、連れ合いの要望により豚肉もプラスしてもらっている。
 客足の減った2時過ぎだったら、私好みのステーキや生姜焼きなどを頼んで食べるのだが、12時がらみに「ランチメニュー」以外の我がままを言うには気が引ける。そこで私の食事は隣の中華屋で久々の「中華丼」を食べた。ご飯は「7分目ね」と言ったのにしっかりあった。「あたし こんなに食べられない」の母の言葉がありありと浮かんだように、私にも多かったが頑張って完食した。母なら「なんか薬飲んどこう」と言うだろう。
 お腹を空かせて待っているだろう連れ合いのために、隣に行ってウーロン杯を1杯飲み「豚プラス焼きそば」を作ってもらい持ち帰ったが、「肉 仰山入ってましたえ~」と連れ合いが言っていた。ありがたいことだ。しっかり食べて、早く怪我を直してもらわないと……雨の中、嫌だったが帰りにワンカップも買ってきた。酒でも飲まなければ、傍若無人な母には付き合いきれない。酒にあう今晩の食事は何を調達してこようか。

今日の「My First JUGEM」は……『悲しきシウマイ弁当……』