足跡(寺社)159・池上梅園と近隣寺院の梅……2020.2.15

大田区鵜の木・久が原あたりの寺社をブラブラした2020年2月15日のこと……

どうしようか迷ったのだが、それでも本光寺から呑川に架かる長栄橋を越えて最後に寄ってしまった池上梅園。本当はタダで入園できるが「免許証忘れたので」と100円を受付に置く。いつも「いいですよ~ 次回はお持ちください」と言ってくれるが、トイレ使用料だと思い支払っている。

予想はしていたが人人人……他人のことは言えないが、とにかく写真好きが多いから人を入れずに写すのは至難の業だ。見晴台に行く石段も蟻のような行列だった。自分のペースを保てない私には窮屈この上なく苦痛なのでこの日は止めた。

人混みを脱出したくて、空いているだろうと思った茶室の裏の裏……満開というより、少し枯れかけている花もあったが、前年の「座輪梅」よりはるかにきれいだった。

入園したのだからと梅園を早足で一回りして「大坊本行寺」……とりあえずお賽銭を入れてごあいさつ。

不謹慎だが、座って一服させていただき体力回復。時すでに15時22分。「何時間も飲まず食わずで歩き詰めは体に悪い」などと勝手な理屈を付けて喫煙する私だ。喫煙所がなくなっていく中、同寺はずっと備えてくれている。ありがたいことだ。

「南之院」……本堂はリフォーム中だった。

枝垂れ梅は見頃だった。

池上七福神・弁財天を祀る「慧光山嚴定院」。紅白がきれいだから、例年寄っていた。

車坂下を通過して……

池上三院家の一つ「妙祐山理境院」……いつもお賽銭を入れて手を合わせてくるが、この日は作業中で通行止めだったのね。

池上本門寺の石段「此経難持坂」……ピンクは梅ではなく「河津桜」だ。当日は、ここでお辞儀をして失礼した。
 蛇足ながら、弘安5年(1282年)10月13日辰の刻(午前8時)、日蓮聖人が弟子や信者一同による法華経読誦の中お亡くなりになられた時、大地は揺れ動き、庭の桜が一度に時ならぬ花をつけたと伝えられるが、その桜は、今も「お会式桜」として大坊の敷地内(ご臨終の間 前)に現存しており、毎年、聖人がご入滅された旧暦の10月13日前後から約6ヶ月もの長期にわたり花を咲かせると云う。(大坊本行寺HPより)
 堀之内妙法寺の山門脇の「十月桜」は、毎年正月の訪問時には咲いている。10月頃から全体の1/3に蕾が出来て咲き、残りは春に咲くと言われるから「お会式桜」と同種なのかもしれない。
 時期にはいつか大坊を訪ねてみたいと思いながら、未だ実行されず。今年こそは訪問してみよう。連れ合いが覚えていてくれるだろうから、声をかけてくださいませ。

「本妙院」……梅園を訪問する際は、いつもお寄りする。

「中道院」……脇を流れる呑川を歩いて帰ろうかとも思ったのだが、足は勝手に駅方面に向かった。

久寿餅を求めるお客さんが行列していた。御三家の一軒・池田屋も並んでいた。
 葛餅と思っていたのに久寿餅……葛粉を使うと葛餅で、小麦粉からグルテンを分離して発行させたのが久寿餅なのだと帰宅して知った。お土産に買おうかと思ったが、これじゃ~無理だよね~とあっさり断念した私。その後の訪問時に、一度は買って帰った記憶がある。

梅園のにぎわいをよそに、本門寺道りはガラガラだった。「幾度か歩いたが、こんな状態は初めてだった」と当時の日記にはあった。そして池上線に揺られて帰宅した。日記帳によると、居酒屋によって鰤カマで一杯やったようだ。お通し以外は滅多に口にしないのだが、よほどお腹が空いていたのだろう。

今日の「My First JUGEM」は……『久しぶりに定点観測……』