足跡(模型)20・Honda RC166 GPレーサー

もう10年も前のことだったのね……4輪ばかり作っていたのだが、ある日「バイク作ってみたら」と模型店の主・星野さんに勧められて2014年7月に作った初めてのバイク(タミヤ1/12スケール)。1966年の世界ロードレースGP250ccクラスのチャンピオンマシンだと。
 ちなみに、1960年代のGP活動で得た技術を元に、国産初の公道用4気筒車「CB750Four」を発売したのが1969年だったらしい。義兄が駆っていたのはCB550Fourか500Fourかどちらだろう。連れ合いに聞いてみよう。作ってあげたかったが、残念ながら模型は見当たらなかった。

乗ったことがないからバイクの構造など全く分からない私だが、勉強させられると同時にタミヤの凄さを見せつけられた。空冷エンジンの冷却フィンを一枚ずつ積層して……

並列6気筒のシリンダーを完成させる。次に進むと、当然6つの穴は見えなくなるのに、きちんと表現してあることに感心させられた。

クランクケースやシリンダーヘッドなどをくっ付けて……

塗装するとこんな具合……キャブレターのエアファンネルとクラッチケースはオプションのアルミ削り出し。8枚のエッチングクラッチ板が収まっているが、やはりカウルをまとったら見えない。

初めてのバイクであり、どうなるか分からないのに模型本体よりも高額なオプションのホイールセットも買ってしまった。
 アルミ削り出しのホイールリムやステンレス製スポーク、エアバルブは完成度は高いものの、スポークをホイールの穴に差し込み、極小のニップルで止める作業は辛かった。座卓を前にして、同じ姿勢で長時間座り続けた結果、腰痛を発症してしまい、整形外科のお世話になった。有効な治療方法などなく、セレコックスを3週間ほど服用することとなった。スポークを1本1本張っていく工程は実物さながらだが、もうやらない。

当時はメジャーだったであろうパイプフレームだが、後輪を支えるスイングアームなる構造はこの時代にもあったようだ。4輪の模型製作ではめったにないビス止めがバイク模型にはあることを知った。

でもって、なんとか終了……

初心者の割には良くできたと思うが、タミヤのキットが素晴らしかったのだろう。この後、味をしめて数台作ったが、またの機会に……

今日の「My First JUGEM」は……『暖かいわけだ……』