怒ってみせてもダメ

沖縄県は昨日、米軍関係者19人がコロナに感染し、キャンプ・ハンセンクラスターは計255人になったと発表した。県内ではこれまで基地と関わりがある10人のオミクロン株感染が確認されているが、これとは別に昨日は29人の新型コロナ感染が確認され、直近1週間の人口10万人あたり新規感染者は5・79人で全国最多の状況。

「キャンプ・ハンセンではアメリカ出国時のPCR検査が9月3日以降、実施されておらず、待機期間中の基地内での行動制限も行われていなかった」ことを伝えられた岸田総理は「厳しく抗議しろ」と珍しく怒りを露わにしたと昨日TBSが報じていた。
日本のトップは、今さら抗議をしても駄目なことを分かっていなようだ。国内の米軍基地は日本ではなく米国の飛び地。海を越えてやってはくるが、彼らにとっては米国内を移動しているだけということ。基地で働く日本人のことなど気にせず、なぜ国内移動にPCR検査が要るのかと呑気に考えているだろう。

日米地位協定があるかもしれないが、基地内での初クラスターが報告された時点で現地調査をするぐらいの度量・度胸が首相にはないのか情けなくなる。
昨年7月に羽田空港に到着した岩国基地の関係者3人が、空港でのPCR検査の結果を待たずに民間機で基地に向けて移動して陽性が確認されたし、同様のケースは横田や横須賀基地などでも起こっているではないか。
直近の先月30日にアメリカから成田空港に到着したアメリカ軍関係も空港検疫で陽性が確認されたが、翌日に民間機で那覇空港に移動していた。本件に関して、政府は「在日アメリカ軍に対して水際対策の徹底と再発防止を申し入れた」と述べたが、申し入れが守られているのか検証することも政府としての責任だろう。本気で国民の命と健康を守る心づもりがあるなら、躰を張って成田で隔離すべきなのに簡単に放置する政府には期待できない。
『岸田首相は日本側の改善要求に対応するようアメリカ側に求めた上で「引き続き、米側の対応、しっかり注視していきたい」と力を込めた』と報じるが、憲法改正の前に日本の法令が適用されない「日米地位協定」の改定に尽力されたし。なんでも言いなりの協定は協定にあらず。持ち込まれ市中に拡散される新型ウイルスは日米両国民にとって害でしかないのだから。今更 怒って見せる首相に、私は怒っている。

f:id:kazenosanpo:20211226153505j:plainとんでもなく甘い甘いイチゴだった。

f:id:kazenosanpo:20211226153533j:plain9時49分……天気は上々だったのに、散歩をせず、またブツブツ言ってしまった。

気まぐれなページMkⅡ」は『西仲天祖神社』