スカスカ掲示板……

私の歩くエリアにある掲示板は、どこもこんな状態。

立候補者が過去最多の56人に上る東京都知事選だが、ポスターを貼らない候補者の多さは嘆かわしい。供託金を納めて名乗りをあげた目的が違うようだ。
 前回2020年の都知事選では、当選した小池百合子氏、宇都宮健児氏と山本太郎氏の3人をのぞいた19人が供託金(合計5,700万円)を没収された。今回は50人程が対象となるだろうから1億5千万円が没収されることになるが、没収覚悟で立候補した理由は何か……
 昨夜「カワイイ私の政見放送を見てね」代表・内野愛里氏の政見放送を見た。「やっとみんな会えたね~。私があのカワイイで有名な内野愛里です。今、カワイイと思ったカメラの前のアナタ。そう、アナタよ。カメラさん、そんな目で見ないで。カワイイからってダメよ。やだ、こんなに見つめられちゃって恥ずかしい」に始まり、突然シャツを脱ぎ、メガネを外したキャミソール姿に。胸元を見せながら「カワイイ」を連呼していたが、これが「政見放送」かと目と耳を疑った。彼女にとっては300万円の対価なのだろうが、政治に対する意見が皆無にもかかわらず政見放送として流してしまうこの国はどうなっているのか。
 ポスティングされた14ページの「選挙公報」には、どのページにも「NHKに受信料を支払う人は馬鹿だと思います 立花孝志」の太帯。これも供託金300万円の対価だ。
 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐり「政治とカネ」の論戦が続いた中、衆院予算委で岸田首相は「政治活動の自由」と連発していた。「表現の自由」からきているのだろうが、改めて政治活動の自由とは何かを問いたい。現行法では違法にあたらないのだろうが、掲示板ジャックやカワイイ連呼など見苦しいことが多過ぎる。
 約1万4千ヵ所置かれているという都知事選の掲示板だが、制作、設置、撤去、廃棄にかかる費用はいかほどか。仮に1ヵ所2万円とすると、2億8千万円かかる。ポスターの掲示は立候補者の自由だが、都民の税金が浪費されているのだから考え直しを願う。

今日の「My First JUGEM」は……『気になるランチ……』