早いもので、雷王模型店の主が亡くなって1年が経ってしまいました。「そろそろ取り壊されるみたい」と伺ったので、最後のお別れに昨日行ってきました。
細い私道の奥……遊びに行った帰りには、必ずと言っていいほどこの場所まで見送ってくれた雷王さんが偲ばれます。私が環七に消えるまで、いつまでも手を振ってくれてありがとう。
呼び鈴を押すと、鍵を開けに出てきてくれた雷王さんの笑顔を私は忘れません。いつも「どうぞどうぞ」と、何も買わない私を招き入れてくれた雷王さん。苦労話をケロッとした顔で口にする雷王さん。負けん気を押し殺して作っていたカストロール･セリカはどうなったかしら。器用ではなかったけど、雷王さんらしさがありましたよ。持ち込んだ焼鳥で、一緒にお酒も飲みましたね。閉店時刻までは、きちんと飲まずにいた雷王さん。私だけ先に飲ませてもらいましたね。師匠宅に招いてもらった時の寡黙な雷王さんには、生真面目な別の一面を知ったことも覚えています。たくさんの友人・知人・お客さんはもちろんですが、連れ合いもちゃんと覚えていますよ。
庭の手入れは苦手だったようで、雷王さんの御健在時から鬱蒼としていましたが、庭木が茂り放題となり玄関へのアプローチも隠れてしまいました。師匠とも合わせてくれた雷王さんにはとっても感謝しています。門前に花を供えたかったですが、風がそこそこあったから、近隣に迷惑をかけてはと思い断念しましたが許してください。花より団子の雷王さんだものね。大島雷王さん、どうぞ、ゆっくりお休みくださいませ。
今日の「My First JUGEM」は……「女塚神社 (後編) 」(リンク)
