低迷するマイナ保険証……

今朝の朝日新聞に、国家公務員の昨年11月分のマイナ保険証の利用率は4.36%(全体)だったとあった。
 同社が入手した国家公務員とその家族が加入する国家公務員共済組合のマイナ保険証の利用率が記載された厚労省の文書によるものだが、利用率トップはマイナカードを所管する総務省で6.26%だが、今年12月の現行保険証の廃止に向けて利用促進を訴えている厚労省は4.88%。最下位は防衛省の2.5%となっていた。
 厚労省事務次官名で利用を呼び掛けるメッセージを職員あてに発信し、利用がもっとも低かった防衛省は「職員本人に加え、職員のご家族に向けた周知広告に取り組んでいく」と記事にあった。
 全体の利用率は昨年4月の6.3%をピークに8ヶ月連続で低下しているという。国民にはポイントを餌にしてマイナカード取得を促進したが、今度は「20円」を餌に厚労省医療機関や薬局窓口での声掛けなどの協力要請を行う。本年1~5月の5ヶ月間の平均利用率が2023年10月比で5ポイント以上10%未満上昇した場合には、マイナ保険証の延べ利用件数に20円を掛けた支援金を払うという。マックでチーズバーガーを頼むと「ポテトはいかがですか」と店員さんが声をかけてくるが、それと同じに思えてしまう。私の通院するクリニックでは、そんなことは一言も言わない。通常業務で忙しいから構っていられないのだろうと思うが、1月31日に発表された全国保険医団体連合会の実態調査によると、59.8%の医療機関がカードリーダーのエラーなどでトラブルがあり、患者に対して「いったん全額請求」した事例が403の医療機関で少なくとも753件あったとされる。カードリーダーの故障のみならず「窓口負担割合の齟齬(そご)」などマイナ保険証の登録上の問題もあると考えるが、トラブルが解消されないものをなぜ無理やり促進するのか理解に苦しむ。薬局に声掛けを求めるというが、医療機関受診時に保険証等で既に資格確認が済んでいるのだから処方箋だけで保険証は要らない。服薬履歴は「お薬手帳」に記載されているからマイナ保険証で確認する必要性は薄いと考えるが、私の考えは間違っているのか。次回、クリニックや薬局に行ったら聞いてみようと思うが、従来の保険証が廃止になったらお薬手帳も廃止されるのだろうか……
 いずれにしても、政府は「なぜ利用率が低迷しているのか」根本的な原因を解明して立て直しをはかるべきだろう。廃止ありきでは良い結果は得られない。派閥解散ありきで裏金に幕を引くのとは違い、保険証は一生付き合っていくのだから。

見上げたら梅(昨夜20時半ごろ)……2階に上がる前には、毎晩のように屋外の戸締りを再確認してくる。ついでに夜の植木も眺めてくる。

ロウバイも多数咲いているが、いつまでたっても私には香ってこない。嫌われているのやも知れない。

今日の「My First JUGEM」は……『何処へ行ったか……』