足跡(寺社)301・嶺西向庚申塔から密蔵院……2021.3.23

前年の2020年2月15日、初めて「増明院」を訪問した際「桜が綺麗だろうから、時期が来たらまた行こう」と思ったが同年には再訪できなかった。忘れておらず、1年後の2021年3月23日に鵜の木を訪れたが残念ながら増明院の桜は少し早かった。

仕方なく「鵜の木松山公園」を抜けて「観蔵院」にもお寄りしたが、やはり桜は寂しかったので六郷用水の「女掘(おなぼり)」跡を歩いて西嶺町の変則五差路を通ると……

偶然出会えると嬉しい。増明院よりも早く咲きだすことを知っている「密蔵院」を目指して大正解だった。

「嶺西向庚申」(西嶺町26)
 四方除けのために嶺村集落の周囲に置かれた4基の庚申塔の内の1基。あと3基は「嶺東向庚申塔(嶺白山神社境内)」「嶺南向庚申(御嶽神社の近く)」「嶺北向庚申(観蔵院の南側)」

駒型の庚申塔……邪鬼を踏みつける青面金剛。推定だが1700年頃の庚申塔でしょう。

近くには人工的に水を流し、六郷用水の面影を残している箇所がある。誰がエサをあげるのだろう。

当時の日記には「可憐な花」とだけ書かれていたが、今なら「ハナニラ」だと分かる。

六郷用水が流れていた道を歩くと、遠くに桜……

この辺りから細い人口水路が顔を出すが、女性の一人散歩が目立った。

湧水を利用して現在も人口の流れが造られている。右側は太田図書館がある場所。

少し進むと良き桜色が目に入る。前年に昨年3月24日に初めて訪問した時は反対方向から来たが、ちゃんとたどり着けた。

密蔵院の墓地から顔を出す枝垂れ桜。

「密蔵院」……(大田区田園調布南24-18)

やっぱり桜には青空が一番……正面が「本堂」で、右手前は大青面金剛尊を祀る「金剛尊院」

真言宗智山派・玉川八十八ヶ所霊場 第五十六番札所
本堂前で手を合わせて南無大師遍照金剛……

振り返ると山門に国際仏旗がはためいていた。

前年は遠慮したのだが、屋根が見えたので墓地に立ち入ると……

「花御堂」……お釈迦様誕生時の立像を安置する花で飾った小さいお堂。花に囲まれ、なおかつ桜の木の元に……お釈迦様の誕生日である4月8日には、花まつり及び仏生塔入塔霊総供養法要が執り行われるとあった。

「仏生塔」……『お釈迦様がお生まれになった時、7歩あゆまれ「天上天下唯我独尊」と唱えられたと伝えられている。これは釈尊ただ一人が尊い存在であるということだけではなく、我々皆一人ひとりが尊い存在であるということである。』と後方の石碑に刻まれていた。右手で天を指し、左手で地を指している。他寺でもお目にかかったことがあるが、いずこも同じスタイルだった。間違えたら大変だものね。

立派なこの宝篋印塔(ほうきょういんとう)も前年は気付かなかった。

桜がメインでの訪問だったが、やっぱり青面金剛は素通りできない私……

青面金剛及び二童子四夜叉立像にご挨拶……像高91㎝の大型青面金剛像は、元禄7年(1694年)の造像。

ちゃんと真言唱えてきた。苦手なカタカナ表記でなくて助かる。
蛇足ながら、2020年3月24日訪問時の蜜蔵院(前編) 蜜蔵院(後編)
今年も行かれなかった。情けない。

六郷用水跡を多摩川方向に進み、東光院を右へ向かった私だった。

今日の「My First JUGEM」は……『昨日は給食当番』