今年も朝倉山椒の若葉がでてきた。
爽やかな香りとほのかな辛味は魅力的だが、我が家の献立には添える料理は見当たらない。吸物にでも浮かべてみようか。
チビはあっという間に大きくなる。
隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸邨
昭和16年(1941年)3月、後鳥羽上皇が流された隠岐に渡った加藤楸邨氏が詠んだ。12月には太平洋戦争が始まる時代。島を囲むように打ち寄せる荒波が戦禍に変わっていく暗い時代だった。
木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ 加藤楸邨
終戦後の混乱のなか、復興に向けて動いていく当時の社会に申したいことがあったと受け取る私。武器輸出を解禁する政府にも申し上げたい。
蛇足ながら、通った高校の校歌は加藤楸邨氏だった。
今日の「My First JUGEM」は……『赤い花 咲いた……』