なぜか『こがらし・えれじぃ』……

朝から、なぜか加川良の名作『親愛なるQに捧ぐ(1972年)』を流していた……
50年経っても変わらない加川節・怨歌(えんか)が語りかけてくれる。69歳で亡くなられてから早や6年。忘れられないファンが、明日もどこかで聴くことだろう。こがらしは近い……

『こがらし・えれじぃ』 作詞:西岡たかし・福田善之
 屋台じゃ 焼きそば20円 焼酎が25円で
 靴は水のしみるものさ
 シャツとはボタンのとれるものさ
 いつでも風が吹いていた
 待っても都電は来るもんか
 穴ぼこだらけのアスファルト
 なんでもないからならずものだってさ
 純情かれんなすれっからしだってさ
 やる気がないからやくざにゃなれず
 たかだか女にたかるだけ
 てんからてんてんすっからかんのからっけつ
 こんこんからせき 空っ風
 あかはた 墓ほり ゼニの虫
 こがらし こがらし こがらしの街に 今も昔も

 朝だぜ 今日ならどこへ行く 俺ならどこへ行く
 汗をかくのはコンクリート
 ひずんで笑うのはアスファルト
 いつまで風が吹いたって
 さよならいうのはお前だけ
 チューブのしりからはみ出している
 歯みがきのような明日だってさ
 それでも明日がころがってるんだとさ
 ここを出ていくのはお前さ
 こがらしの街にたたずんで
 てんからてんてんすっからかんのからっけつ
 冷たい風は何の色
 公害 ヘドロにハッシッシ
 こがらし こがらし こがらしの街に 今も昔も

 この世じゃ 思いのままならぬ あの世じゃ なおならぬ
 ツメをしゃぶって 酒をのんで
 横目でにらんで ツバを吐いて
 いつまで愚痴を言ったって
 帰ってくるのは風の音
 ちんたらぴゅうぴゅう風の音
 その上泣くのは腹の虫
 どうにもならないおしゃか様
 苦しまぎれに涙をのんで
 風吹く街に飛び出して
 てんからてんてんすっからかんのからっけつ
 行きつく果ては闇の果て
 武士道 男色(なんしき) 腹切りか
 こがらし こがらし こがらしの街に 今も昔も

今日の「My First JUGEM」は……『寒椿だろう……』