足跡(寺社)・養玉院如来寺の紅葉と五智如来……2020.12.8

同年5月に訪問した如来寺のモミジが見事だったので、紅葉を見過ごすことができずに再訪した2020年12月8日のこと……

この後、幾度も訪問したが「馬込諏訪神社」で二礼二拍手一礼するのがいつもの道筋になっている。

一山越えて向かうため、こんな階段も覚悟の上。

「養玉院 如来寺」山門……(品川区西大井5-22-25)

参道を入ると良さげな予感……新緑の季節とは趣がまったく違う。

本堂と如来堂との前で、紅葉が燃えていた。

巨大な「木造五智如来坐像」が安置されている「如来堂」前……姿の良い仁王像・金剛力士が出迎えてくれる。扁額は「瑞應殿(ずいおうでん)」

なんともぴったしカンカンのタイミングだった。おまけに訪問者は私だけで超ラッキー!!!

如来堂の石段を上がって振り返る……右に本堂

如来堂右脇……前回は鍵がかかっていて入堂ならずだったが、この日 初めて対面することができた。写真右はじの格子戸から入る。

こちらからお邪魔するのだが、頭を下げてくぐらないとぶつける。
 如来堂は、寛永年間(1624~44年)、如来寺の本堂として建立されたが現在のお堂は宝暦10年(1760年)の再建とされている。
如来寺寛永年間(1624-44年)に木喰但唱が、芝高輪に創立した寺で、但唱の発起によって造立された五智如来が安置されているところから、俗に高輪の大佛と呼ばれ、明治41年(1908年)に現在地に移転しました。
 養玉院は寛永12年(1635年)に創立された上野寛永寺塔頭「三明院」がその前身で、大正12年(1923年)如来寺と合併して現在の場所に移りました。』(天台宗東京教区の公式サイトより)
 ※ 「木喰但唱(もくじきたんしょう)」=火の入った食物をとらず、木の実や果実のみを食べ、肉や米、野菜を常用しない修行を「木喰」と言い、この木喰戒で修行する僧侶を木喰上人と言うそうだ。「木喰但唱」の他に、「木喰五行明満(ごぎょうみょうまん)」と言う仏像制作で有名な方もおいでのようだ。

扉をくぐって堂内に入ると、五体の如来坐像が横一列に安置されている。
五智如来とは、大日如来を中尊とする五体の如来を総称した呼び名で、向って左から北方世界の「釈迦如来」、西方世界の「阿弥陀如来」、中央の「大日如来」の右隣が南方世界の「宝生如来」、そして右端に東方世界の「薬師如来」が並んでおられます。(品川区有形文化財彫刻七号)』(天台宗東京教区の公式サイトより)

宝生如来」(左)……福徳財宝・五穀豊穣の功徳
薬師如来」(右)……もちろん医薬の功徳
親指と薬指で「輪」をつくる薬師如来の右手の印相は「思惟手」と呼ばれる。半跏思惟像の右手も同じ印相をよく目にする。もう少し頬に近いが。

中央に「大日如来」……万物を慈しむ太陽の功徳。
坐像だが、もしお立ちになれば、1丈6尺=約4、85mのようだ。
 お腹の前で両手の指を重ねて親指の先を合わせた印相をされている。坐禅を組む際の「禅定印(ぜんじょういん)」と同じだが、大日如来が結ぶ場合には「法界定印(ほっかいじょういん)」と呼ぶようだ。

一番奥が「釈迦如来」……真の真理に導いてくださる功徳。流石、悟りを開いたお釈迦様。見えないが印相は「禅定印」だろう。
 手前に「阿弥陀如来」……往生極楽の功徳。阿弥陀如来特有の印相「来迎印(らいごういん)」は、人々を極楽浄土に導く様子を表しているそうだ。
 ちなみに「五智」とは『五種の仏智ということで、深遠な密教教理に基づくものですが、江戸時代になりますと、広大無辺の仏智にすがり、さまざまの苦難から逃れようとする願望が、深い民間信仰となって世に広まりました。』(天台宗東京教区の公式サイトより)
 密教でいう仏様の持つ五つの知恵を一体ずつに割り当てたってことと私は解釈している。

中央の大日如来の前で行燈を担ぐ怖い鬼……

小さい如来さん……金剛杵らしきを手にしている。

毘沙門天もおいでだった。

そして、五智如来の前で寝そべっている荏原七福神布袋尊にも会えた。

木喰「但唱(たんしょう)上人坐像」……如来寺創立と同時に本尊として五智如来を作仏した江戸時代前期の天台宗の僧侶。寛永18年(1641年)に、開基した如来寺で61年の生涯を終えたと。数年前に「佛性院満嶺但唱上人生誕四百四拾年記念」行事が行われた。

意味はわからないが、とりあえず撮っておくのが私の悪い癖。でも美しい。

出入り口上の扁額……
 薬師如来を除き他の四体は火災で焼失したため、延享三年(1746年)頃に再興されたと。もう、二度と失われませんように。

本堂前……帰りにもご挨拶をする。

本堂と向き合うように「無量光殿」の石碑……

無量光殿の屋上にある「阿弥陀堂」……昭和56年(1981年)5月に、開創350年の記念として建立され、養玉院創立当初の本尊である阿弥陀如来が安置されていると。

平安時代末期作の本尊木造阿弥陀如来立像は『現在は、無量光殿に安置されるが、遠く平氏の壇ノ浦での滅亡に際し対馬に流れつき、対馬宗家の護持するところとなったという。その後、養玉院に施入された。(品川区有形文化財彫刻5号)』(養玉院如来寺HPより)

鐘楼脇の紅葉……
 天台宗の教えは「まず、自分自身が仏であることに目覚めましょう。」とある。我が身に仏さまをお迎えし、仏さまとともに生きる人を菩薩といい、その行いを菩薩行と言うそうだ。訪問当時は「withコロナ」の言葉が盛んに聞かれたが、そうやのうて「with仏」やな~と思った私だった。

今日の「My First JUGEM」は……『初めて食べた』