先入観……

ニワトリの鳴き声を問われると、日本人は「コケコッコー」と答える。一日中「コケコッコー」と鳴いているわけではなく、ニワトリの「体内時計」が刻む約23.7時間の周期にあたる朝方の時間帯に鳴くのだと、数年前に名古屋大のチームが実験で解明したらしい。
さて、鳴き声「コケコッコー」だが、室町時代以前は「カケロ」、江戸時代は「トーテンコー」というのが一般的な認識だったらしい。ちなみに「トーテンコー」はオノマトペ・擬音語ではなく漢字で「東天紅」……東の空が紅くなる夜明けを知らせるニワトリの意味を持って鳴き声としたと。なんとなく江戸庶民らしいと思う私だが、では「コケコッコー」はいつからかと言えば明治時代。生徒にカタカナを教える言葉として考案された明治政府の造語を教科書に掲載したのが始まり。全国共通に通じる言語を普及させたかったのかもしれないが、何か表現の自由を奪われた気持ち。私も無意識のうちに「コケコッコー」と認識してしまうが、ニワトリは「コケコッコー」だと幼き頃より刷り込まれてきたからだろう。条件反射のように先入観で判断している自分がいる。先入観を振り払うことは難しいから、話し始める1歳前後の赤ちゃんにニワトリの声を聞かせ、なんと発するか調査してもらいたいものだ。たくさんの表現が登場することだろう。
ちなみに、アメリカの「クック ドゥードゥル ドゥー(Cock-a-doodle-doo)」は有名だが、他国のニワトリの鳴き声は、フランス「ココリコ ココリコ(Cocorico cocorico)」・ロシア「クカレクー(Kukareku)」・韓国「コッキョ クウクウ コーコ(kockyo kuukuu kooko)」・中国「コーコーケー(ko-ko-ke-)」・フィリピン「チック タラオー(Tick talaok)」と聞こえているそうだ。ニワトリ自体の鳴き声は万国共通のはずだが、耳で聞いた音を言葉や文字で表現するときに違いがあらわれる。刷り込まれた先入観を棚に上げて、鳥たちの声を聞いてみよう。

表記に誤りがあるわけではないが、大きく書かれた「紅ショウガ天」の先入観があり、出てきた柿の種に驚いた私。揚げせんべいみたいな柿の種は初めて食べたが、そこそこだった。

柑橘系の木に花が咲いて……

サクランボも色変わり……

8時22分……今日も良い天気だ。少しは歩こうか……

今日の「My First JUGEM」は……『碑文谷公園……』