マイナス金利の影響……

金融機関が日銀に預けている当座預金が一定の金額を超えると、超えた残高の年率0.1%を日銀が徴収するマイナス金利。2021年12月16日~22年1月15日に都市銀行が日銀に預けていた約186兆円のうち、2,730億円に対するマイナス金利が適用され2,500万円程度の支払いを余儀なくされたのは三菱UFJ銀行だと。
企業や個人が、投資や融資にあまりお金を使わないことのあらわれであり、マイナス金利政策が景気を押し上げる効果は限定的ということだろう。企業への支援策として行った実質無利子・無担保の融資も、設備投資や運転資金ではなく預金に回される例が多いと聞く。全国民に配った10万円もしかりで、半分以上は預金。18歳以下の子どもたちに配る(配った)10万円の行方も金融機関だろう。
郵便局に定期予期をしておくと、10年後には元金の2倍になった時代があった。銀行にとっても、融資や運用で利ザヤを稼げた良き時代が恨めしいだろう。超低金利が続く中、銀行は通帳発行や硬貨取り扱い手数料を設けて我々預金者に新たな負担を求める。ゆうちょ銀行も同じく、硬貨を預ける際に手数料が発生すると聞く。キャッスレス時代ではあっても、SuicaPASMOあるいはスマホで支払えない店舗はまだまだ多いため、どうしても小銭は発生する。買い物で小銭を使えない年老いた母の財布はすぐに膨らむ。
ゆうちょ銀では、硬貨をATMで1~25枚預けると110円の手数料をとるらしい。10円玉25枚(250円)を機械に入れると、140円になってしまう。1円玉50枚は悲惨なことに、マイナス60円。
50枚までは無料とされる窓口預入だが、51枚~100枚では550円の手数料がかかる。50枚が10円玉だったら、やっぱり50円マイナス。
どうしてこんなことになってしまったのか分からないが、近いうちに、預けてあるだけで手数料を徴収されることになるかもしれない。嫌な時代だが、タンス預金が益々増えるかも。そして、オレオレ詐欺の被害者も増えるかもしれない。
そうだ、消費税もマイナスにしたらどうかしら? 買物したらわずかでもお金が返ってくるとか……

f:id:kazenosanpo:20220211124537j:plain8時46分……天気が良いから散歩と思ったけど、凍った裏路地で転ぶと困るから止めておきます。

今日の「My First JUGEM」は『転ばぬように……』