ドウダンツツジ……

朝昼夕、それぞれに目に映る色合いは異なり、都度楽しませてくれます。

f:id:kazenosanpo:20211209100239j:plain移ろいゆく時の中で、しばし足を止めて立ち尽くす暇な私……

f:id:kazenosanpo:20211209100310j:plain色見えで うつろふものは 世の中の
人の心の 花にぞありける
小野小町
草木や花であればその色があせていくのが見えるけれど、人の心の花は外見には見えず、気づかないうちに色あせやがて失われる。
暮らしにくい時代だけど、心には色あせない花を持っていたいものです。

f:id:kazenosanpo:20211209100345j:plain2021年4月7日……春に咲く真っ白な花を星に例えて「満点星(ドウダン)」の文字があてられたらしい。花の枝が左右に分かれる様が、宮中での夜間公事などに用いられた、3本の丸棒をひもで結んで立てて上に灯をともす「結び灯台」の脚に似ていることから「灯台」がなまって「ドウダン」になったとも……
「満天星躑躅」「灯台躑躅」となるが、「躑躅」で「つつじ」と読むそうな。植物なのに2字ともに「草かんむり」ではなく「足へん」。「躑」は、たちどまる・ためらう。「躅」は、足ぶみする・たたずむ。と同じような意味らしいが、羊は毒性を持っているツツジが苦手らしく、食べると歩けなくなるそうな。だもんで、羊が寄り付かないとの意味なのかもしれません。

気まぐれなページMkⅡ」は『今年も悲しい……来福寺』