未訪問だった東海七福神の3寺社を訪問すべく、北品川を歩いた2021年1月31日の散歩……
旧東海道、北品川宿の寺院を訪問し、虚空蔵横丁を正徳寺までもどり、正面の北馬場参道通り商店街を越えて路地に入る。
民家の並ぶ変則路地の先に……
ポツンと地蔵堂……地元の有志さんに支えられている。
「子育地蔵」……手入れがよく行き届いたお堂。
優しく美しい子育て地蔵尊がお坐りだった。
子どもの好きなフィギュアも……
この地蔵のすぐ後ろを流れていた目黒川が氾濫し、川でおぼれて亡くなった子どもの供養にと、大正10年(1921年)7月に建立されましたと。100年前のこと。
目黒川は相当蛇行していたようだから、洪水も頻発していたことだろう。大正15年(1926年)から昭和14年(1939年)にかけて河口から北沢川・烏山川合流点の区間で河川改修が実施され、直線化されたとのこと。
地蔵堂の後ろ……昔はこのあたりを流れていたのだろう。今は、この地点から私の後ろ方向・100mほどに目黒川が流れている。
おかしなカーブをしているから、目黒川の川筋だったのかもしれない。
地蔵堂と現在の目黒川との間に走っている山手通り……「環状6号線って言うんだよ」と、以前連れ合いに教えてあげた。環7・環8は知っていが、環6の呼び名は知らなかったと。そんなことはどうでも良かった……自販機の先に……
寺院発見……
「本照寺山門」(品川区北品川2-20-14)……当日はまったく気付いていなかったが、左の門柱に「蓮華荘」とある。「ひょっとして宿坊があるのかしら?」と当時書いていたが、今日分かった。宿坊をイメージした一棟貸しの簡易宿泊施設「ゲストハウス蓮華荘」を2017年に開業したと。但し、今日現在は休業中のもよう。
「本照寺本堂」……真言宗寺院だったが、天文17年(1548年)に池上本門寺第九世東照院日純上人が日蓮宗に改めたと。真言宗から日蓮宗に改宗したのは、当時の住職が日蓮宗の日純との法論に敗退したためらしいが、弘法大師ファンの私にとっては少し寂しい。
蛇足ながら、ゲストハウス蓮華荘は写真の左奥にあるようだ。
本堂扁額……真言宗寺院だった時は「東福山」と号し、日蓮宗に改めた折に「東光山」と改号したようだ。
さらに「昭和50年頃、包括宗教団体(日蓮宗)から離れ、単立寺院となりました」と同時HPにあるのを今日発見した。リライトしてみるものだ。
現在の本堂は南を向いているが、北方向の北馬場参道通りに「南無妙法蓮華経 東光山 本照寺」と彫られた門柱が残っているらしいから、昔は北向きだったのかもしれない。現在山門となっている山手通りの拡張整備なども影響したのだろう。
観音菩薩……指がなくなってしまわれたみたい。修復してくださいませ。
動物之霊供養塔……本堂前は私には珍しかった。
ありがとうございました……
山手通りの向こうは品川図書館……地理に不案内な連れ合いも、その気になればたどり着ける。大鳥神社から4㎞弱だよ。「なんで一人で行かなあかんの」と叱られる。