足跡(寺社)191・大井蔵王権現神社……2020.5.14

荏原七福神なるものを知り、小山八幡神社(大國天)・摩耶寺(寿老人)・法蓮寺(恵比寿)・養玉院如来寺布袋尊)・蛇窪神社(弁財天)を訪問したので、残り2つを目指した2020年5月14日のこと……

大井町駅のほど近く、ビルが立ち並ぶ立会道路……目指すは写真右の大イチョウ。12時45分、サラリーマンのみなさんはランチ帰りだろうか。日記をひも解くと、当日は西小山でホットドックモーニングを食べたようだから、私にはランチは不要だったはずだ。

「大井蔵王権現神社」(品川区大井1-14-3)……平安時代から厄除け火伏の神として「権現さん」の愛称で親しまれてきたと。現在の地に落ち着くまでは多くの遷座を経てきたようだ。
 疫病や火事が流行った江戸時代、この地域は権現さんの天狗のおかげで無事だったことから、天狗に感謝した地域住民が祭礼で太鼓を叩くようになり「大井権現太鼓」が生まれた。権現神社を守護するのは「赤熊天狗」らしく、一年おきの「天狗祭り」では天狗神輿がかつがれると。白粉を塗り、紅をさし、女物の襦袢を着た若衆が厄を祓いながら街中を練り歩くらしい。見たいような見たくないような……でも、ご苦労様です。
 山岳仏教修験道の本尊である蔵王権現は、役小角(えんのおつの)が金峯山(きんぷせん)での修行中に示現したと伝えられる。正式名称は金剛蔵王権現と称し、奈良県吉野郡吉野町吉野山(吉野の連続だ…)にある「金峯山寺」本堂には大きな三体が秘仏本尊として安置されているらしい。連れ合いは行ったことあるかもしれない。国宝はおろか、本堂や仁王門は世界文化遺産だそうだ。
 ちなみに、現在の社殿は昭和63年(1988年)に氏子崇敬者の寄付により竣功とのこと。現在も「権現さん」の愛称で親しまれているのだろう。

「社殿扁額」……社殿内は覗き込めなかったが、神棚右奥に蔵王権現と彫られた「石堂」が安置されているらしい。

荏原七福神の一つ「福禄寿」が別棟に祀られていた。
 幸福(特には子孫に恵まれる事)の「福」、身分や財宝など金銭に恵まれる事の「禄」(禄を食むなんて言うわな~)、そして長寿の「寿」……福禄寿はこの三つを意味するそうだ。

なんとかお目にかかれた。

ビルに挟まれて見過ごしてしまいそう。立会道路の短いこの区間だけ緑道風になっていた。

蔵王権現から池上通り方向へちょっと歩いて……

大井2丁目へ踏み込む……

土地勘のない私が目指したのは住宅街の中の東関森稲荷神社だが、どこへ行ってもこういう静かな裏道は好きだ。

今日の「My First JUGEM」は……『朝顔3.5……』