砂肝(焼鳥)

 関西地方では「砂ずり」と呼ばれることが多い「砂肝」だけど、「ねぇねぇ、砂ずりってどこの部分なの?」とチコちゃんに聞かれたら連れ合いは何と答えるかしら? 「砂が溜まる所」って答えたらチコちゃんはどんな顔をするのだろう……「ボーっと生きてんじゃねーよ」とまでは叱られないだろう。
「砂肝」というのは「砂嚢(さのう)」と呼ばれる部位で、鳥類が持つ胃の一部だと、私も最近学んだ。歯の無い鶏が、噛むという行為の代わりに食べたものを砕くための器官なんだって。餌と一緒に口にした石や砂が溜まるかもしれないから、仮想連れ合いの回答は△ってところだろう。
 ちなみに、砂嚢(砂肝)は胃の一部と書いたが、鶏には胃酸を分泌して食べ物と混ぜる「腺胃(せんい)」と呼ばれるもう一つの胃があるそうだ。理屈的には腺胃の方が口に近い方にあるのだろうが、2つの胃で分業すると効率は良いだろう。腺胃は焼鳥に使われないのか、今度聞いてみよう。

  砂肝……食べたものを砕く部位だから筋肉質でしっかりしているのね……味は淡泊だけど、コリコリ、サクサクと食感を楽しめます。不足しがちな亜鉛や鉄分を多く含み、高タンパク低カロリーらしいから私向きかも知れない。さほど歯が良くなくても、この店の砂肝は私でも大丈夫。人間も、鶏のように第2の胃袋として砂嚢(さのう)があったら良かったかもしれない。

今日の「My First JUGEM」は……『今年もアゲハの幼虫』