お酒が欲しい定食……

昼からこんな看板が出ている……

  サラリーマン時代の昼食だったら「豚の生姜焼き」を頼んだかもしれないが、「小鉢3種」まで食べられたか? おまけに「ごはん大盛」は無理だったろう。そもそも、いずれもアルコールが欲しくなるメニューだから昼時の私には向かない。

 居酒屋の定番メニューでもあるほっけの干物には、何と言ってもお酒が欠かせない。幼魚の「アオボッケ」から、成長するに連れて「ロウソクボッケ」「真ほっけ」と呼び名が変わるカサゴアイナメ科に属す魚で北海道近海で獲れるが、いたみやすいのか生のほっけは東京ではめったにお目にかからない。道内の寿司屋では刺身で提供されるらしいが、私は行きつけの居酒屋でほっけのフライを一度いただいたことがあるくらい。煮付けもおいしいだろうな~
 看板メニューにある「縞ほっけ」は、文字通り体に縞模様がある。東京で売られているほっけの多くはこちらで、ロシアのオホーツク海で獲れる。要するに北海道外に出回ってる開きほっけの原材料は輸入品ということになるようだ。
 もともと身のしっかりした白身魚だが、脂は「縞ほっけ」よりも「真ほっけ」の方が上品らしい。機会があったら食べくらべをしてみたいものだ。ながまるさんにお願いしたら、北海道から取り寄せてくれるだろう。ウクライナ侵略に反対する意味でもロシア産は避けたいが、なんだか無性に食べたくなってきた。
 蛇足ながら、回遊魚であるほっけは季節ごとに海を移動するとのことだが、最高の餌場を見つけてしまったほっけは回遊することをやめてその場に居ついてしまうと。人間のメタボと同じで、動き回らずにエサ場に居ついた「真ほっけ」を「根ほっけ」と言い、太っていて脂ものって美味しいんだと。「羅臼産根ほっけ」をお願いしてみようかしら?
 ちなみにAmazonにあった……「羅臼産根ほっけ」500g前後、一枚、3,680円。お店で食べたら偉いことになるな~

 看板にあった「銀ひらす」は知らない。スズキ目イボダイ科に属す白身魚で、オーストラリアの南東部やニュージーランド、チリ沖で穫れる高級魚らしいが、西京漬けにもやはり日本酒が最強のお供だろう。プラス200円でコーヒーを出してくれるようだが、ぐい飲み1杯のお酒にしてくれないかしら?

今日の「My First JUGEM」は……『スニーカー』