国会なぜ閉じる…

 2度目の緊急事態宣言下で始まり、3度目の宣言下で終わった通常国会。国会冒頭「一日も早く感染を収束させ、安心して暮らせる日常を取り戻す」と語った菅首相だが、今国会最後の土地規正法を成立させて閉会。参院で同法が成立したのは午前2時半らしいが、働き改革に逆行する深夜までの審議などせず、会期延長してじっくり対応すれば良いのに延長を拒否して逃げる菅政権。

 自民党が野党だった2011年東日本大震災の折「国会を閉じるなどとんでもない」とブログに記し、「いつ何時、不測の事態が起こらないとも限らない不透明な状況の中で、国会を閉会していたのでは無責任のそしりを免れない」と民主党政権に申し入れたのは現在の菅首相。当時の菅直人内閣は、野党の要請に応じて会期を70日間延長したのだが、立場が逆転するとあっさり拒否。どう考えてもリバウンドは避けられないこの期に国会を閉じ、リスクのある五輪は開くとする現政権の無責任さにはあきれるばかり。

 森友問題の赤木ファイル提出も拒んだ今国会だが、名古屋入管施設でスリランカ女性が亡くなった真相も、ビデオ映像非開示で未解明。吉川元農林水産相収賄事件、河井元法相夫妻の選挙買収事件と伴う1億5千万円の実態、菅原前経産相議員辞職菅首相長男が務める放送関連会社と総務省の接待問題、NTTとの関連で辞任させられた内閣広報官・山田真貴子氏、さらには東芝との不適切な関係を指摘されている経済産業省などなど、明らかにすべき課題も山積みの中での閉会。赤木さんやスリランカ女性は命にかかわることであり、JOC経理部長の急死も捨て置かれてはならない。国民の安心・安全を本当に考えているなら閉じられるはずはない。選挙に目を向けず、現実を直視して、今なすべきことを履行されたし。 

f:id:kazenosanpo:20210617152215j:plain オリーブの実ができました……私の家の木には実はなりません。なんでかな~

またブツブツ書いてしまったけど、今日は言葉少なめに……

今日の「My First JUGEM」は……「庚申塚(草履奉納)」(リンク)